中国南部(広西壮族自治区)の山岳地帯の渓流に生息する全長40cmほどのトカゲです。ワニのような尾っぽを持っており、泳ぐのが上手で水中にも潜り、冬眠もします。地元では「大眠蛇(よく眠るヘビ)」「雷公蛇(噛み付いたら雷が鳴るまで離さない)」「落水狗(木の枝から水中に飛び込む)」などの呼び名があるそうです。
ワシントン条約で国際取引が規制されているトカゲですが、密輸された個体が摘発され、経済産業省寄託飼育動物として茶臼山動物園へ10匹ほどがやって来ました。保護動物のため動物病院にて飼育しており展示はしていませんが、何かの機会にみなさんにお見せできればと考えております。
昨年の10月22日に生まれたアミメキリンのオスの「カンスケ」が、このたび、ブリーディング・ローン(繁殖のための貸し出し)のため、東京都多摩動物公園へ搬出されることになりました。多摩動物公園では、国内におけるアミメキリンの繁殖センターとしての役割を担うべく、中長期的なアミメキリンの収集計画を推進しており、「カンスケ」はその繁殖計画の中心を担うオスとして期待されています。
「カンスケ」は、10月8日(月)に輸送箱に収容され、9日(火)の朝9時頃に多摩動物公園へ旅立ちます。高速道路を使用しての長旅になりますが、何事もなく無事にたどりつけるよう祈らずにはいられません。「カンスケくん、お母さんとは離れ離れになっちゃうけど、多摩動物公園には仲間がたくさんいるからね。早く向こうの環境に慣れて、元気で立派なオスキリンになってね。」
グラントシマウマはアフリカのサバンナで、群れをつくって生活をしています。他のシマウマと比べて、しま模様の幅が広いのが特徴です。写真の「クミコ」は、昭和56年3月16日に鹿児島市平川動物公園で生まれ、今年で26歳になります。シマウマとしては、かなり高齢のおばあちゃんシマウマです。「クミコ」は高齢のせいか4年ほど前から足腰が弱くなり、座ったまま自分で立てなくなることがたまにあります。そんな時は飼育員がロープと滑車を使って「クミコ」を立たせてあげています。若い頃は、何頭も赤ちゃんを産んで子供を育てた「クミコ」も、今ではかなりやせてきて足腰もおぼつきません。しかし、しっかりエサを食べて今年の暑い夏をのりきることができました。まだまだ長生きして元気な姿を見続けさせてほしいものです。
~両生類をツボカビ症から守ろう!~
6月1日(金)から7月1日(日)までの1ヶ月間、動物園レクチャールームにて「茶臼山のカエルとなかまたち」という緊急企画展を開催します。茶臼山に生息する両生類を中心に、皆神山(長野市松 代町)のクロサンショウウオ及び数点の外国産両生類を展示し、両生類の魅力や自然界での役割、カエルツボカビ症などについての解説をおこないます。
写真のカエルは、強い毒をもっていることで有名なヤドクガエルのなかまで、「マダラヤドクガエル」といいます。毒があることを敵に知らせるために、とても派手な色をしていて、昼間に活動します。まさに毒々しいという言葉にぴったりの色合いですね。
平成18年10月22日(日)早朝に生まれたキリンの男の子の名前が「カンスケ」に決定しました。名前募集では本当にたくさんの方にご応募いただき誠にありがとうございました。
現在、「カンスケ」は身長約2.5m.体重約100kg.と順調に成長しています。性格は、知っている人(飼育員)以外の人が来ると、母親(カナエ)の陰にかくれてしまうはずかしがりやさんで、母親の後ろにくっついていることが多いですが、一度見た物は忘れない、柵にぶつからないなど、前の姉(アミちゃん)に比べると賢い子です。
何事もなく無事に育って、父親(ヨウコウ)のような立派なキリンになってほしいと願っています。
木曽馬は、日本で古くから飼われていた日本在来馬の一種で、現在全国で160頭ほどが飼育されています。茶臼山動物園では、メスの木曽馬1頭を飼育しており、メスポニー舎で、2頭のシェットランドポニーと一緒に暮らしています。平成15年3月19日生まれの4歳で、平成16年に開田高原木曽馬の里からやって来ました。名前は「サクラ」といい、性格はおだやかで人懐っこく、好奇心旺盛なところがあり、担当者が何か作業などをしていると、近くによってきてよく観察をしています。担当者いわく「美人」だそうです。
馬の大きさは体高といって、地面からき甲(肩甲骨と肩甲骨との間の部分)までの高さで表しますが、木曽馬の平均体高は約133cmで、サクラも現在体高が130cmです(サラブレットの体高は160cmほど)。戦国時代の馬もこのぐらいの体高だったそうですから、今年のNHK大河ドラマの主人公「山本勘助」もこんな感じの馬に乗っていたのでしょうね。