悲しいお知らせ~アムールトラの「ミライ」が亡くなりました~

 当園で飼育しているアムールトラの「ミライ」(メス9歳)が、12月12日(木)の午後3時半ごろに死亡しました。

 夏の終わりごろから体調を崩し、一時は回復傾向にあったのですが、再び症状が悪化しこのような結果となってしまいました。死因は肺炎による呼吸不全でした。

 「ミライ」は、平成23年4月1日に生後9ヶ月でカザフスタンのアルマティ動物園から来園しました。その後順調に成長し、現在当園で飼育中の「リング」(オス16歳)との間に5頭(出産回数2回)の仔を儲けました。無事に育て上げたその子供たちは、現在全国の動物園で活躍しております。その名のとおり、当園のアムールトラの未来を築いてくれた立派なトラでしたが、これからも元気で暮らし、再び可愛らしい赤ちゃんを見せてくれると期待していただけに残念でなりません。

 「ミライ」の冥福を祈るとともに、残された「リング」「アヅミ」の飼育に全力を尽くしていく所存です。

アミメキリンのメス「ミモ」がやってきました!

 10月9日に、待望のメスのキリンが北九州市の「到津の森公園」より来園しました。

 名前は「ミモ」、ミモザの時季に生まれたことから名づけられたそうです。肢が長くてスタイル抜群、とっても美人なキリンです。
 こちらに到着後、寝室への搬入作業ではお転婆な一面を見せ、収容するのに少々手こずりましたが、収容後は一目散に干草を採食するなど逞しさも見せてくれました。

 隣室のオスの「ガンバ」は、かなり興奮するだろうと予想していましたが、案外大人の対応、どっしりと構えて「ミモ」を迎えていました。しばらくすると、フェンス越しに「ミモ」に近づきます。「ミモ」もそれに気づき、お互いそっと鼻面を合わせる、初日からそんな微笑ましい光景を見ることができました。

 さて、10月10日からは、「ミモ」の一般公開が始まりました。
 当面は、パドック(キリン舎前のコンクリート部分)と自分の寝室の往復です。「ミモ」が環境に慣れてきたら徐々に活動範囲を広げていきます。しばらくは見えにくいこともあるかと思いますがご容赦ください。

 多くの方のご来園をお待ちしております。

ビントロングの女の子が仲間入り!

 このたび、ビントロングのシュート君のお嫁さんとして、インドネシアより待望のメスが仲間入りしました。2018年2月15日生まれで、まだ幼い感じの残ったかわいらしい女の子です。

 9月25日に来園したのですが、現在は小獣舎内にて検疫中で、順調にすすめば秋の動物園まつり(10月19日・20日)にてお披露目の予定です。

 動物園まつりでは入園者対象で女の子の名前募集もおこないます。動物園まつりの2日間のみの募集となりますので、動物園のおまつりに遊びに来てくださいね!

ヤマアラシの「アンニン(杏仁)」上野動物園へ

 このたび、茶臼山動物園で生まれ育ったアフリカタテガミヤマアラシのメス「アンニン」が、東京都の恩賜上野動物園へ旅立つことになりました。

 2018年8月28日に、父親「アカギ」と母親「チャーハン」との間に生まれた「アンニン」は、今年1歳の元気な女の子です。とっても人懐っこく、ヤマアラシ家族で一番の食いしん坊です。きっと上野に行ってもその人懐っこさで人気者になってくれることでしょう。

 旅立ちの日は、10月2日(水)です。残りあとわずかですが、よかったら会いにきてくださいね!

 ※ヤマアラシの展示…午前中はお父さんのアカギ、午後からお母さんのチャーハンとアンニンが運動場に出ています。

 

レッサーパンダ「ロンくん」展示終了のお知らせ

 2019年3月31日に、人気イベント「ロンくんのお散歩タイム」が終了してから早五ヶ月が経過しました。イベント引退後も、パンダ舎屋内展示場の一角でのんびりと過ごしながら皆さんに愛嬌を振りまいてきたロンくんですが、2019年9月30日をもちまして展示を終了することが決まりましたのでお知らせします。

 10月以降、現在ロンくんのいる展示場一角は、チリ共和国のブイン動物園へ旅立つオスの「ポポ」の検疫室として使用されます。そのため、しばらくの間は屋内展示場で展示しているパンダは「ヒカル」と「ヒビキ」の2頭のみとなり、「ポポ」がチリに旅立ったのちに若い個体を新たに追加展示する予定です。

 ながきにわたり茶臼山のアイドルとして君臨してきたロンくんですが、今後はのんびりとバックヤードで過ごすことになります。皆さんにロンくんをお見せできるのも残り1ヶ月ですので、ぜひロンくん会いに来てください。

2019企画展「肺魚・ハイギョ!?」始まりました!

 毎年恒例の夏の企画展が今年も始まりました!

 今年のテーマはハイギョを中心とした古代魚です。ハイギョは現在、オーストラリアに1種、南アメリカに1種、アフリカに4種、計6種類が生存していますが、そのうちのオーストラリアハイギョとミナミアメリカハイギョとアフリカハイギョ(エチオピクス)の3種を展示しています。

 ハイギョのほかには、チョウザメの展示も見所の一つです。とてもめずらしい姿形をしていますので、ず~と見ていても飽きない面白さがあります。また、魚類以外にも両生類のタイガーサラマンダーや爬虫類のレッドテグーなどの展示もあり、脊椎動物の進化の過程も解説しています。

 企画展から恐竜園をまわると、魚類から両生類、そして爬虫類へと進化する過程を楽しく学ぶことができますよ。

オーストラリアハイギョの展示が始まりました!

 みなさん、ハイギョって魚を知っていますか?
 漢字では「肺魚」と書きますが、魚なのに肺を持っているめずらしい種類です。地質時代の大昔から現在にいたるまで、その姿をほとんど変えることなく生きのびてきた生物を「生きている化石」といいますが、ハイギョも魚類が陸上に進出して両生類へと進化していった過程を考える上で、とても重要な存在です。

 ハイギョは現在、オーストラリアに1種、南アメリカに1種、アフリカに4種、計6種類が生存していますが、その中でもオーストラリアハイギョは他のハイギョと比べて原始的な特徴を多く残している種です。

 そんなオーストラリアハイギョが、このたび茶臼山動物園にやってきてくれました。上野動物園からきた2匹で、モノレール駅舎1階のウェルカム水槽で展示公開中です。
 また、7月27日(土)から9月1日(日)の期間は、ハイギョを中心に古代魚について紹介する2019企画展「肺魚・ハイギョ!?」も開催します。

 ぜひ、遊びにきてね!

 

アムールトラ「ホタカ」の搬出日が決まりました

 静岡県の富士自然動物公園(富士サファリパーク)へ旅立つアムールトラのメス「ホタカ」の搬出日が、6月20日(木)に決定しました。

 当園での「ホタカ」の展示は6月19日(水)までとなります。

 また、20日当日は搬出準備のため、猛獣舎屋内展示場は閉鎖いたします。そのため、トラ・ライオンをご覧いただけない時間帯が発生いたしますのでご了承ください。

アムールトラ「ミタケ」の搬出日が決まりました

 石川県のいしかわ動物園へ旅立つアムールトラのオス「ミタケ」の搬出日が、5月27日(月)に決定しました。

 27日夕方に茶臼山を出発し、28日(火)朝にいしかわ動物園へ到着予定です。

 当園での「ミタケ」の公開は5月26日(日)のお別れ会までとなります。お別れ会に是非足をお運びください。

 

 なお、27日当日は搬出準備のため、猛獣舎屋内展示場は閉鎖いたします。そのため、トラ・ライオンをご覧いただけない時間帯が発生いたしますのでご了承ください。

アミメキリン「ベガ」の旅立ち

 このたび、アミメキリンの女の子「ベガ」が、他動物園へ旅立つことになりましたのでお知らせします。

 「ベガ」は、2017年8月4日に当園で誕生したキリンで、まだ小さいときにお母さんの「アミ」を病気で亡くし、おばあちゃんの「カナエ」に育てられた、首の星マークがトレードマークの女の子です。おばあちゃんの「カナエ」も今年の3月に26歳を目前に亡くなってしまいましたが、とても健康で人懐っこくお転婆な女の子に成長することができました。

 動物園では、将来の「ベガ」の繁殖を見据えて、兵庫県の姫路セントラルパークへ「ベガ」を搬出することに決めました。旅立ちは6月18日(火)の閉園後17:00の予定です。

 「ベガ」の新たな旅立ちを祝しお別れイベントも開催します。大きくなった「ベガ」に会いにきてね!

 

【ベガのお別れ会】

開催日:6月2日(日)
会 場:茶臼山動物園アフリカ平原

内 容:①「ベガに木の葉のプレゼント」 13時30分~(15分程度)
    ②「ガイド~キリンを運ぶ~」 11時30分~(15分程度) 14時~(15分程度)
    ③「ベガのぬり絵コーナー」 開園時間中
    ④「ベガの出産映像上映(約15分間)」 開園時間中

アムールトラ「ミタケ」「ホタカ」の旅立ち

 このたび、アムールトラの3兄妹(2018年6月24日生まれ)のうち、「ミタケ(オス)」と「ホタカ(メス)」を他動物園に搬出することになりました。

 「ミタケ(オス)」は、5月下旬に石川県のいしかわ動物園へ、「ホタカ(メス)」は6月中に静岡県の富士自然動物公園へと、それぞれ旅立つ予定です。

 2頭の新たな旅立ちを祝しお別れイベントを開催します。大きくなった3兄妹に会いにきてね!

 

【アムールトラこども達のお別れ会】

開催日:5月26日(日)
会 場:茶臼山動物園猛獣舎

内 容:①「とらっこ体重当てクイズ」 ミタケ:11時30分~ ホタカ:13時30分~
     ②「とらっこムービー(成長記録)上映」 9時30分~16時30分
その他:④「旅立つとらっこへメッセージ募集(入園者対象)」 5月15日(水)~26日(日)
              ※集まりましたメッセージカードは、アルバムに編集して搬出先の動物園へお渡しします。
            ⑤「とらっこ写真展」 5月15日(水)~6月30日(日) ※写真展終了後、写真パネルのプレゼントをします(抽選・発送:7月初旬)。

「カナエ(♀)との26年」

 とうとう別れがやってきました。
 3月16日の朝、ベガ(♀)とガンバ(♂)が見つめていたその先で、カナエは静かに亡くなっていました。
 近づいて顔を覗くと、安らかな顔で、まるで眠っているようでした。そんなカナエに私は、「長い間お疲れ様、ありがとう。」と声をかけました。

 

「出会い」
 カナエは、1993年4月26日に多摩動物公園から来園しました。
 その1ヶ月前に研修と視察を兼ねて多摩を訪れた時に紹介されました。まだ1歳3ヶ月の子供でしたが、大人の大きなキリンの間に割り込んで餌をガツガツと食べている逞しいキリンでした。
 第一印象は「子供のくせに図々しいキリン」です。

「来園して」
 無事に搬入が終わり、当園で飼育していたナガノ(♂・人工哺育)との生活が始まりました。
 20数頭の群れから、相手がたった1頭のキリンになり寂しかったのでしょう、数ヶ月は落ち着かずに寝室内を歩き回っていました。
 心配でしたが、餌だけはしっかりと食べていたので、慣れてくれるまで見守りました。

「本領発揮」
 環境に慣れたのか、カナエらしさが徐々に出てきました。先輩飼育員から「キリンは臆病で神経質な動物、知らない人が寝室に来ると入舎しない。」と教わってきましたが、カナエは真逆で、人懐っこいし誰がキリン舎に来ても平常、驚きません。キリン舎の工事の時はさすがに驚くのではないかと特に心配しましたが。臆することなく工事の様子を見に行っていました。
 私にとって、キリンという動物へのこれまでの印象や思い込みを変えてくれた存在でした。

「唯一の苦手」
 何でもこなせてしまうカナエでしたが、悪天候(雨・雪)は大嫌いでした。
 外に出てもらわないと寝室の掃除が出来ません。促しても出て行かずに何度も私と喧嘩しました(お互いに若かったので)。後々、お互いの性格が分かり、譲り合えるようになったと勝手に思っていますが、とにかく「嫌なことは嫌」と主張し、頑として譲らないところがありました。

「ナガノとの別れ、ヨウコウの来園」
 そろそろ繁殖かと期待していた矢先、1996年7月にナガノが亡くなりました。キリンは群れでの生活が基本です。1頭だけの寂しい生活になりましたが、よく耐えてくれたと思います。
 翌年6月20日に沖縄の動物園からヨウコウ(♂)が来園。待ちに待った相棒ができました。ただ、ヨウコウは生後8ヶ月でまだまだ子供、カナエとは5歳違い、年齢も背丈も凸凹のペア誕生です。
 そんな2頭はとても相性が良く、カナエも相手を気にかけていましたが、むしろヨウコウのほうがカナエを大好きで、姿が見えないと落ち着かないこともありました。

「アミ誕生、母になる」
 小さかったヨウコウも、いつしかカナエの背丈を超えて大人のキリンに成長しました。相性が良かったこともあり自然と妊娠、そして初の出産を迎えました。
 普段は物事に対して動じないカナエが、朝から落ち着かない様子で寝室内を歩き回ります。
 キリンの出産は私も初体験、緊張しながらその時を待ちます。そして午後3時ごろ出産が始まりました。順調に産み落とし、仔も自力で起立して授乳も確認できました。ベガの母、アミの誕生です。
 とても疲れただろうに平然としているカナエ、母になってもその性格は変わっていませんでした。

「子育て」
 7頭のキリンを出産したカナエの子育ては自由奔放でした。
 通常、出産後は2日間程度、親子だけで寝室内で過ごします。仔はまだしっかり歩けませんし、母親の出産の疲れを回復させるためです。
 しかしカナエは、翌日から外に出たがり、こちらに出してくれるよう要求してきます。寝室に居させることでストレスを感じるならよくありません。心配ですが扉を開けると、迷うことなくスーと出て行きます。仔は置いてけぼり。慌ててカナエの後を追います。まるで「ついてくるなら来なさい。」と言っているようでした。
 授乳にも決まりがありました。生後1~2日は仔が欲しがるだけ乳を吸わせます。それ以降は仔が吸いたくても与えず、カナエが時間を決めていました。サインがあり、それは仔の尻尾を舐めたときでした。
 たっぷりと愛情を注ぐのもカナエの特徴で、可愛がり方は仔の顔やたてがみを舐めたり齧ったり、かなりしつこくしてあげます。仔は気持ちが良いのでしょう、嫌がらずもっとやってというふうにカナエの顔を見上げていました。

「久しぶりのわがまま」
 2012年5月9日、相棒のヨウコウが亡くなりました。
 翌朝、通常通りにカナエを運動場に出そうとしたのですが、突然ヨウコウのいた寝室の前で動かなくなりました。声をかけても体を押しても頑として動きません。カナエが私の指示に反抗するのは記憶にないくらい久しぶりです。
 「分かった、今日は好きなだけそこにいていいよ。」そう話して放っておきました。カナエは一日中ヨウコウの寝室を見つめていました。その姿を見て、キリン同士の繋がりの深さを知り、2頭がお互いに頼りあう存在だったんだと感じました。

「ガンバ来園、ベガ誕生、おばあちゃんになる」
 2013年11月、ガンバが来園しました。初めての環境で慣れないこともあり、夕方入舎しない事が数回ありました。その度にカナエに「ちょっと頼むよ。」と協力してもらいました。一度入舎して、餌も食べて休んでいるところへの私の無理な要求ですが、スーと出て来てガンバを難なく誘導して入舎させてくれます。そして何事もなかったように自分の寝室に帰る。さすがです。どのキリンにもカナエ人気は相変わらずでした。
 さて、ガンバが来てから私には一つの目標がありました。
 「カナエに孫キリンを見せたい」これです。実現させるにはカナエの娘アミとガンバに頑張ってもらうしかありません。私の心配をよそに順調にアミが妊娠、2017年8月4日、無事にベガを出産しました。
 当時、カナエはかつてヨウコウが使っていた離れの寝室に居ました。離れに移動した理由は、出産を控えて母屋が手狭になったことと、カナエも高齢でいつどうなるかわからない、いつもでもカナエ頼りのキリン達ではこれから先困るので、少し距離をおいて居ない事に慣れてもらいたいと思ったからです。離れからは母屋での様子は見えません。ベガが生まれていることもまだ知らないカナエでした。
 アミ親子が初めて外に出ました。カナエとは初対面です。早速気がついて近寄っていき、顔や体を舐めまくっていました。そこにアミも加わりベガを可愛がります。とても良い光景でした。「カナエ」「アミ」「ベガ」、3世代のキリンが揃いました。

「ベガとの生活」
 ベガが生まれたことで、「ガンバとアミがこれからのキリンの中心になっていける」と確信していた矢先、2018年1月29日、アミが亡くなりました。
 隣室に父親のガンバがいるとはいえ、生後6ヶ月の幼いベガを広い寝室で一頭きりで飼育するのに不安を感じた私は、「こんな事情で、また頼むよ。」とカナエに告げ、アミが死んだ日から母屋にカナエを戻し、ベガと同居させました。何頭もの子育てを経験してきたカナエですから、心配はしていませんでした。期待通りたてがみ舐めや出入舎の時の誘導、餌の場所を教えてあげたりと世話をします。
 カナエには失礼かもしれませんが、私にはベガを自分の仔よりも可愛がっていたようにも見えました。いつでも一緒に居て、そんな2頭の姿はまるで親子のようでした。
 亡くなる前日も、苦しかったと思いますが、ベガのたてがみを舐めていた姿を思い出します。

「ベガとガンバは」
 カナエがいなくなって、ベガとガンバへの影響を心配しましたが、2頭とも元気で食欲旺盛、いつも通りの生活を送っています。ベガは、1頭でも臆することなく外に出て、夕方はきちんと自分の部屋に戻ってきます。
 ガンバは、もともと優しいキリンでしたが、更にベガのことを気にかけて体を舐めたりする姿が見られます。カナエが教えてきたことがしっかりと2頭に伝わっているようで、改めてその偉大さを実感しました。

「最後に」
 物に動じず、誰にでも優しくキリンの中心的存在でした。色々と無理なお願いもしてきました。こちらの期待にいつも応えてくれたカナエ。勝手に名コンビだったななんて思っています。
 「カナエちゃん」、26年間私はこう呼んでいました。本当にありがとう、そしてさようなら!

 皆様には、永い間カナエを応援していただき感謝しております。
 また、御花、写真、絵を頂きました。本当にありがとうございました。
 ガンバとベガの飼育に全力を尽くしたいと思います。
 長文失礼いたしました。

 キリン飼育担当 A.N

ロンくん、お疲れ様でした!

 2006年から13年間続いた人気イベント、レッサーパンダ「ロンくんのお散歩タイム」、2019年3月31日をもって無事終了しました。

 最終日当日も、ロンくんの登場に併せて天気もぽかぽか陽気になり、多くのロンくんファンの皆様にお集まりいただきました。

 駆けつけてくれた多くの方々ひとりひとりと、いつもと変わらぬ記念撮影をおこなったロンくん、イベント後には園長から感謝状と記念品のプレゼントがありました。

 イベントをリタイヤしたロンくん、今後展示場で生活するのかバックヤードなのかはまだ未定ですが、これからもず~と茶臼山でのんびりゆったり暮らしていきますので、今後も変わらぬ応援のほどよろしくね!

悲しいお知らせ~アミメキリンの「カナエ」が亡くなりました~

 当園で飼育していたアミメキリンの「カナエ」が、今月16日に消化管疾患のため死亡しました。27歳3ヶ月でした。

 「カナエ」は、1991年12月3日に東京都多摩動物公園に生まれ、1993年4月26日、1歳のときに茶臼山動物園にやってきました。
 これまで7頭の仔を出産したベテランお母さんキリンで、2018年1月29日に娘の「アミ」がまだ幼い「ベガ」を残して死亡した折には、母親代わりになって孫の「ベガ」の面倒をみてくれていました。

 性格は、生活の変化などにも動じない、他のキリンや飼育員にやさしく面倒見もあり、皆に頼られる中心的存在でもある一方、悪天候が嫌いで雨や雪では絶対に外に出ない頑固な一面もありました。
 共に26年間過ごした担当いわく、「共に繁殖と、何が起きても動じないキリン飼育を目指してきたが、キリンはこんな動物だと教えてくれた最高のパートナーだった。死に顔は病気で苦しかったと思うが、安らかでやり切った感が出ていた気がする。」とのことです。

 人に例えると100歳を超える高齢でしたが、まだまだ長生きしてくれるものと期待していただけに残念でなりません。
 「カナエ」の冥福を祈るとともに、残された「ガンバ」と「ベガ」が無事に過ごせるよう、皆で全力を尽くす所存でいます。

「ありがとうロンくん」特製シールとクリアファイル!

 2006年から13年間続いた人気イベント:レッサーパンダ「ロンくんのお散歩タイム」も、その終了まで残り1ヶ月となりました。

 これまでイベントにご参加いただいた多くの皆様、ご愛顧いただき本当にありがとうございました。また、ロンくんもお疲れ様でした!

 動物園ではこの人気イベント終了にあたり、ロンくんの特製シールとクリアファイルを作製しました。シールは3月2日(土)・3日(日)の「ありがとうロンくん!」イベントで、13:00から13:20の間にレッサーパンダ舎を訪れた方全員(1人1枚)に、クリアファイルのほうは、過去にロンくんと一緒に撮影した写真をプリントして寄贈してくれた方(1人1枚)にプレゼントします。

 残り1ヶ月だよ、ロンくんイベントに遊びに来てね!(シールもクリアファイルも非売品のため、この機会にしか手に入りませんのでご注意ください。)

ありがとうロンくんイベント(3月2日・3日)について

3月のロンくんお散歩タイム実施日について

 

レッサーパンダ「ポポ」ブイン動物園へ

 このたび、茶臼山動物園で生まれ育ったレッサーパンダのオス「ポポ」が、チリ共和国のブイン動物園へ、繁殖目的のために旅立つことになりました。

 2014年7月1日に、父親「チャオ」と母親「ノン」との間に生まれた「ポポ」、ちょっと臆病な性格ですが、いつも見せる表情はとてもかわいく茶臼山のイケメンくんでした。

 まだ、旅立つ日程は決まっていませんが、決定次第あらためてご報告します。遠い国へと旅立ってしまいますが、チリで立派なお父さんになってね。

 

謹賀新年!

 新年あけましておめでとうございます。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 今年が皆様にとって素晴らしい年になりますように!

 

 ※動物園は元旦より営業しております。
  お正月三が日は「お正月イベント」も開催中です。
  開園時間は10:00~16:00(入園は15:30まで)です。ヨロシクね♡