12月に入り、このところ気温も一気に下がり冷え込んでまいりました。
小獣舎の人気者、ビントロングの「シュート」と「キャッチ」たち、夏の間は運動場のオリの真ん前までやってきてお客さんたちに愛嬌を振りまいていた2頭も、このところ暖かな暖房の所でじっとくつろいでいることが多くなりました。
ビントロングは暖かな東南アジアに生息する動物なので、寒さが苦手です。動物園では冬の間は、運動場と暖かな寝室とを自由に行き来できるようにして展示しています。そのため寝室に入っている時は姿をご覧いただくことが出来ません。これからの季節はほとんど寝室で過ごすことが多くなります。
ビントロングたちが活発に動き出すのは5月頃になります。またその時期まではしばしお別れです。ただ冬季でも天気が非常に良い日などは稀に日向ぼっこなどもしていることがありますので、一応覗いてみてくださいね。
1989年11月21日生まれのフジコちゃん、今年で33歳になりました。
今年は11月20日(日)が日曜日なので、この日にお誕生日会を行いました。
誕生日会では、飼育担当もプレゼントを用意していましたが、それ以上に「フジコ」ファンの皆様からたくさんのプレゼントをいただきました。リンゴ、洋ナシ、ブドウ、柿などたくさんのフルーツのほか、帽子や絵本など、フジコちゃんの大好きなものばかりたくさんいただきましたので、一度に全部ではなく何日かに分けてプレゼントしていくことにしました。当日の一番のお気に入りはシャインマスカットでした!どのフルーツよりも真っ先に手に取り、一粒一粒をかみしめながらおいしそうに食べていました。他のフルーツを食べている時も、実のなくなったぶどうの枝を時々しゃぶって愛らしい表情を集まってくれたお客さんに見せていました。
オランウータンの森の施設にもすっかり慣れたフジコちゃん、これからもフジコらしく元気でいてね!
プレゼントをいただきました皆様、また誕生日会にお越しいただいた皆様、フジコに代わりましてお礼申し上げます。
8月1日(月)~21日(日)の期間に募集していましたヤマアラシの赤ちゃん(オス、2022年6月10日生)の名前が「にくまん」に決定しました。
茶臼山動物園のヤマアラシには代々中華料理の名前が付いており、今回も中華つながりで呼びやすくかわいらしい?、兄弟たちと同じ文字数ということもあり、この名前に決定しました。
応募総数1801点の中で、「にくまん」とご応募いただいた方は22名いらっしゃたので、厳選な抽選の結果、以下の3名の方を命名者とさせていただきました。
たくさんのご応募ありがとうございました。名前の付いた「にくまん」に会いに来てくださいね!
■応募総数:1801点
■命名:「にくまん」(応募者数22人)
■命名者(抽選の結果3名):☆松橋 樹 様(長野県) ☆中川 あかり 様(長野県) ☆おくしょ ゆいな 様(兵庫県)
■命名式:10月16日(日)10:30~ 子供動物園東屋にて開催
6月10日(金)に生まれたヤマアラシの赤ちゃん(オス)の一般公開が8月1日(月)より始まります!
公開時間は、天候の良い日の午後1時30分から3時頃までで、お母さんの「チャーハン」と赤ちゃんを運動場にて展示します(ただし、その日の天候や親子の体調等によっては、予告なしに展示時間を変更または展示中止する場合がありますのでご了承ください)。
一般公開と同時に赤ちゃんの名前募集も入園者対象で8月1日(月)~21日(日)の期間に実施します。
こちらは、子供動物園に設置してある用紙に赤ちゃんの名前と必要事項を記入して応募箱に投函してください。
ぜひかっこいい名前を考えてくださいね。みなさんのご応募をお待ちしております。
当園で飼育しているライチョウのメス2羽が6月21日より2羽で計11個の卵を抱いて抱卵に入っていましたが、そのうち2個の卵からヒナが孵化しました。
孵化日は、7月15日に1羽、16日にもう1羽で、孵化からおよそ2週間がたちましたが今のところ2羽とも元気に活動し食欲も良好です。
早朝と夕方には親子を運動場に出して散歩をさせていますが、基本的に開園時間外であるため姿をご覧いただくことは出来ません。
ヒナがこのまま無事成長すれば、この親子は8月には中央アルプスへ里帰りする予定です。
ライチョウのヒナは生後1カ月までは非常に死亡率が高く、飼育が難しい動物です。これからのヒナの成長を温かく見守っていただければ幸いです。
今年の4月1日に北海道旭川市の旭山動物園動物園から茶臼山にやって来たアムールトラの「新(シン)」の一般公開が、いよいよ7月15日(金)よりスタートします。
来園してから新しい環境に慣れさせるため、ゆっくり様子を見てきましたが、ようやく室内や運動場で落ち着いて過ごせるようになってきました。まだちょっぴり臆病ですが、水遊びが大好きでよく遊んでいます。
公開時間は開園時間内(9:30~16:30)ですが、メスの「和(ナゴミ)」と交代で運動場を使用しているため、室内または運動場での展示となります。
メスの「和(ナゴミ)」とは柵越しに毎日顔をあわせていますが、お互いに鼻を鳴らして挨拶をしあう良い関係です。
昨年の8月3日に中央アルプスよりライチョウの野生家族が当園と那須どうぶつ王国(栃木県)に移送され、現在、両園で野生復帰のための繁殖の取り組みか行われておりますが、当園で飼育しているメス3羽のうちの2羽が卵を産み、このたび抱卵に入りました。
卵を温めている個体は、「メス親」(昨年移送した野生家族の母鳥)と「メス赤」(昨年移送した野生家族のヒナの1羽)で、どちらも6月21日(火)から抱卵を開始しました。「メス親」は4個、「メス赤」は7個の卵を抱いています。ライチョウの抱卵期間は通常21~22日間なので、順調にいけば7月12日(火)か13日(水)あたりにはヒナが孵化する予定です。
抱卵中のメスは、一生懸命に卵を温めており、巣からほとんど出てきません。そのため、姿はほとんど見ることはできませんが、温かく見守ってあげてくださいね。
ご入園の際、ライチョウ舎付近では、どうかお静かにお願いいたします。
当園で飼育しているレッサーパンダの「ネネ」(メス、9歳11カ月)が、心不全および肺水腫による循環機能不全のため6月17日(金)未明に亡くなりました。
「ネネ」は、2012年7月5日に父親「チャオ」母親「ノン」の間に生まれ、茶臼山動物園の血筋のレッサーパンダの王道ともいえるふっくらボディとまんまるなお顔の持ち主で、多くの来園者の方々に愛されてきました。性格は少しツンデレなところがあり、レッサーパンダの新人担当者には厳しい一面も持っていましたが、慣れてくると担当者の顔を見るとお鼻で挨拶してくれるなど時折見せる人懐っこい姿に担当者は癒されてきました。
「ネネ」は亡くなる2週間ほど前から少しずつ食欲が落ち、時折体調を崩す日が見られました。しかし、亡くなる前日まで元気な姿を見せてくれており、早すぎる別れに信じられないという思いでいっぱいです。「ネネ」には、もっともっと長生きをしてもらい、まだあどけなさが残る幼い姉妹や個性豊かな仲間たちとともに茶臼山動物園を支えてもらいたかったのですが…。たくさんの人々を笑顔にしてくれた「ネネ」の冥福を皆様と共に祈りたいと思います。
※2022年6月25日(土)から7月31日(日)までの間、「レッサーパンダのおうち」内に天国の「ネネ」へのメッセージを記入していただくノートを設けさせていただきます。
当園に新しくシマフクロウが仲間入りしました。
シマフクロウは、ロシアや中国北東部、日本では北海道に生息するフクロウの仲間で、全長60~70cm程度、体重は約4kg、羽を広げると翼開長が180cmにもなる大型のフクロウです。環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類に指定され、国内の動物園で繁殖計画が進められている動物で、今回の移動もシマフクロウの繁殖計画に則ったものです。
やって来た個体は釧路市動物園生まれ(2008年4月20日生)のメスで名前を「愛花(あいか)」といいます。
5月27日(金)夕方に、これまで飼育されていた秋田市大森山動物園から車で7時間かかって茶臼山動物園に到着しました。
動物園到着後は、早速、シマフクロウ展示場(旧タンチョウ舎)に収容しましたが、落ち着いている様子です。
28日(土)より一般公開となりますので、ぜひシマフクロウ舎で「愛花ちゃん」を見つけてみてくださいね!
今年の繁殖に向け、4月4日よりニホンライチョウのオスとメスの同居を開始しました。
今年は2ペアの繁殖を目指しているので、ライチョウ舎大パドックに1ペア、小パドックにも1ペアがいます。
屋外のパドック(公開)と屋内の部屋(非公開)をライチョウたちがフリーで出入りできるように飼育していますが、屋外にいることの方が多いのでかなりの確率でライチョウたちをご覧いただけると思います。
現在、オスは換羽が進んでおり、かなり黒っぽくなってきました。メスの方は換羽が始まったばかりなのでまだ真っ白ですが、これから急激に換羽が進み茶色になってきます。
今年、無事ヒナが孵化したら、親子は中央アルプスへ里帰りすることになっています。繁殖が成功するよう温かく見守ってあげてください。
当園に新しくアムールトラのオスが仲間入りします。
今年2歳で、名前は「新(しん)」といいます。北海道の旭川市旭山動物園より4月1日に来園の予定です。
アムールトラは、IUCNのレッドリストで絶滅危惧種に指定され、世界的に繁殖計画が進められている動物です。今回の移動も当園のメス「和(なごみ」との繁殖計画に則ったものです。
今後、新しい環境に慣れさせるため、しばらくの間は一般公開はしません(練習で運動場に出ている時などにご覧いただけるかもしれませんが…)。
公開日が決まりましたら、あらためてお知らせいたします。楽しみにしていてくださいね!
※写真提供:旭川市旭山動物園
当園で飼育しているレッサーパンダの「ヒカル」(オス、6歳7カ月)が、腸重積と十二指腸閉塞のため2月21日(月)未明に亡くなりました。
「ヒカル」は1月下旬ころから体調を崩しており、その日の体調を見ながらの展示を続けていました。食欲はそれほど落ちることなく、2月中旬に入り少しずつ体調回復の兆しが見えてきたおり元気を取り戻しつつあるかと思っていた矢先の、早すぎる別れに担当者一同戸惑いを隠せません。
2015年7月19日に父親「チャオ」母親「ノン」の間に生まれ、茶臼山動物園の血筋のレッサーパンダの中では珍しくスリムな体型と整った顔立ちで多くの来園者の方々に愛されてきました。性格は少し慎重な一面もありましたが、慣れると担当者の後ろをついてくるなど人懐っこい姿に担当者として癒されました。「ヒカル」には、まだまだ茶臼山動物園の看板レッサーパンダとして、もっともっと長生きをしてもらいたかったのですが…。たくさんの人々を笑顔にしてくれた「ヒカル」の冥福を皆様と共に祈りたいと思います。
※2022年2月26日(土)から3月31日(木)までの間、「レッサーパンダのおうち」内に天国の「ヒカル」へのメッセージを記入していただくノートを設けさせていただきます。